CSS2023 参加記録 ~論文発表編~

みなさん,お久しぶりです.M1の菅原です.
今回は10月30日から11月2日の4日間で開催されたCSS2023(コンピュータセキュリティシンポジウム2023)@アクロス福岡に参加しました.
参加・発表してみた所感をつらつらと述べたいと思います.

CSSとは

そもそもCSSとはなんぞやと思われる方もいるかと思います.CSSのHPを見ると以下のように書かれています.

コンピュータセキュリティシンポジウム (CSS) は, 情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会 (CSEC 研究会)が主催する学術シンポジウムであり,コンピュータセキュリティの基礎となる理論や技術,通信プロトコル,コンピュータアーキテクチャ,オペレーティングシステム,アプリケーション,応用事例,管理運用,さらに社会科学的考察までの幅広い分野の研究,技術の発展および普及,ならびに研究者,技術者相互の連絡および協力を促進することを目的としております.2008 年より 本学会セキュリティ心理学とトラスト研究会(2010年までは研究グループ) の共催とすることにより,心理学とトラストのセッションなど学際的な取り組みの活性化も行っています.

コンピュータセキュリティシンポジウム HP, https://www.iwsec.org/css/

CSSはセキュリティ系のシンポジウムでは,SCISと並ぶ国内最大級のシンポジウムであり,セキュリティに関わる幅広い分野を扱っています.セキュリティに関わる学生であれば一度は参加したいシンポジウムだと勝手に思っています.
今回は弊研から,木村さん・私・木田くんの3人が発表者として,石川くん・榎くんが共著者として計5人参加しました.(毎度のこと多くの学生が参加することをお許しいただき,上原先生には頭が上がりません)

1日目(10月30日)

午前中は,須賀実行委員長よりCSS2023の概要および諸注意についてお話があったのち,基調講演では,株式会社みんなの銀行の二宮さんからデジタルバンクにおけるサイバーセキュリティ対策の取り組みについてのお話を聞きました.

午後は,木村さん(@yukimura)の発表がありました.対面とオンラインのハイブリッド開催だったため,対面で発表する人もZOOMに接続する必要がありました.
しかし,様々な要因が重なってネットワークに繋がりにくい状況だったため,発表中にZOOMの接続が切れたり,発表順番が入れ替わったりとカオスな状態でした.
そんな中でも木村さんは,発表当日の深夜に発表資料が完成したとは思えないぐらい冷静に発表されていて,尊敬の念を抱きました.

2日目(10月31日)

朝一番のセクションで私の発表がありました.
普段はあまり人前で喋るときに緊張しないのですが,初めての学会発表だったため,少し緊張しました.ただ,前日の夜2時まで発表練習をしていたおかげでZOOMが途中落ちながらも落ち着いて発表ができたかなと思います.質疑応答は緊張のせいか,質問の意図とズレた回答をしてしまいとても後悔しています.
質疑応答では概ね良い反応をいただき,どの都道府県も中小企業にセキュリティ対策を促すことに苦労しているんだと実感しました.

あまり前を向いて喋れなかった、、
発表スライドのタイトル

私のセッションが終了した後は,フィッシングのセクションを見たり,合成データの使用に関するセクションを見たりと興味のあるセクションにひたすら参加しました.
特に,生成AIについてGDPRの動向というテーマで弁護士の方のお話を聞いたのですが,普段あまり関わらない分野のお話だったので大変興味深かったです.

3日目(11月1日)

この日は,私のかわいいかわいい後輩がデモセッションにて発表する日でした.詳しくは後輩の記事をご覧ください.
初めは緊張した面持ちでしたが,大人気で休む間もなく研究の説明をしていたので,本人はあっという間に終わったという感覚だったかと思います.
結果としては,最優秀デモンストレーション賞を受賞することとなり,後輩が優秀で安心です.

そのほかのセクションは,主にユーザブルセキュリティに関するセクションをずっと聞いていました.現在行っている研究に近い分野だったので,研究の参考となりそうな知見を多く得ることができ,とても有意義な時間を過ごすことができました.
途中,新井さん(株式会社NTTデータ)と神薗さん(デロイト トーマツ サイバー合同会社)と黒米さん(株式会社リチェルカセキュリティ)のパネルディスカッションを聞きに行きましたが,御三方の経歴・知識量・視座の高さもさることながら,特に黒米さんが28歳とは思えない語彙力と表現力で,驚くばかりでした.

4日目(11月2日)

最終日のこの日は午前中,UWSワークショップに参加していました.
UWSワークショップは,ユーザスタディに興味がある・ユーザスタディの計画を立てたい人向けが相談できる場です.私はちょうど研究でインタビューを実施しようと思ってた矢先にこのワークショップの案内を見たので,すぐさま予約して当日参加しました.
私以外の相談者・参加者の方はユーザスタディに詳しい方ばかりだったので,ついていけるか不安でしたが,調査手法や分析方法について詳しく教えていただくとともに,そもそも前提が甘すぎるといった指摘もいただけて非常に実りある時間を過ごすことができました.ご協力いただいた方,ありがとうございました.
シンポジウムでは,こういった大学や組織を跨いだ,開けた議論の場を設けることができるのも良さの1つだったりするのかなと思いました.

まとめ

会場や懇親会で色々な方のお話を聞き,議論ができ,とても充実した4日間でした.ご一緒させていただいた皆様,本当にありがとうございました.
(特に,ご飯をご馳走してくださった皆様には頭が上がりません)
この4日間で,「セキュリティ」の広さを痛感するとともに,同世代の優秀な研究者が多くいることを実感し,研究に対する意識が数段階変わりました.
CSS2024 @神戸もぜひ参加したいと思います.(欲を言うと,もっと遠方がよかった、、)

番外編(福岡の美味しいご飯)

もつ鍋
奥のゴマサバめっちゃおいしい
ここはどれも美味しかった
初の水炊き

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