QRS2023 in Chiang Mai参加記①

こんにちは!M2のYukimuraです。
この度、研究室より論文を引っ提げて国際会議である2023 IEEE 23rd International Conference on Software Quality, Reliability, and Securityに参加してきたので、参加記録を書きます。

目次
  1. 基礎情報
  2. 参加までの道のり

基礎情報

Where is Chiang Mai ?

チェンマイは、タイ王国北部の古都であり、タイ第二の都市でもあります。

タイ国政府観光庁では

バンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市チェンマイは、「北方のバラ」とも称される美しい古都。1296年にラーンナー王朝初代メンラーイ王により新しい首都としてピン川のほとりに建設され、タイ北部の言葉で「新しい街」と名づけられました。以来、この地域の中心として、モン族やタイヤイ族、ビルマ族などさまざまな民族が交流するなか、建築や仏像の様式、言葉や料理、工芸の分野などで「ラーンナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が育まれてきました。

チェンマイ | 【公式】タイ国政府観光庁

と紹介されています。日本で言うところの近畿エリアのようなイメージです。
関西圏からのアクセスでは、関空から直行便がある他、バンコク・スワンナプーム空港に乗継便が設定されています。

What is QRS ?

はIEEE Reliability Societyの主催する学術会議です。

QRS公式の紹介では、

QRS, with Q representing QualityR for Reliability, and S for Security, sponsored by the IEEE Reliability Society. This conference gives engineers and scientists from both industry and academia a platform to present their ongoing work, relate their research outcomes and experiences, and discuss the best and most efficient techniques for the development of reliable, secure, and trustworthy systems.

QRS 2023 – Software Quality, Reliability, and Security

とされています。

参加までの道のり

査読まで

QRS2023には査読があり、会議で発表するためには査読を通さなければいけません。私は今まで3回の筆頭著者での論文執筆を行いましたが、いずれも国内シンポジウム・研究会であったので、初査読論文でした。しかも英語。

締切は夏休みど真ん中の9月1日。こうして私の学生生活最後の夏休みは消し飛んだのでした。 先生方からのご協力をいただき、早め早めに論文執筆を進め、夏休みも楽しむことができました。(一部旅行中に論文修正をしたりもしました)

Workshop papers due というのが我々の論文投稿締め切り

同じ時期にCSS2023に投稿する論文も書いていて、こちらの投稿締め切り(8月23日)も迫っており、大変でした。

国際会議Proceedingの国内シンポジウム論文等との大きな違いは、何と言っても論文が英語であること査読があることです。私を含む多くの日本人学生にとって鬼門であり、特に査読に耐えうる英語アカデミックライティングは、自力での突破は困難でした。そのため、英文校正サービスを利用しました。立命館には大学院生を対象とした外国語論文投稿支援制度があり、これを利用しました。(差額は研究費を利用させていただきました。)

校正結果は見事に真っ赤、校正前にも穐山先生をはじめ先生方に丁寧にチェックを頂いていたため、拙いながらもそこそこのクオリティはあるだろうと思っており、返ってきた校正コメントの多さに、リアルに涙が出そうになりました。

先生がたのチェックを経て、なんとか書き上げたのは8月27日でした。

査読・そしてRevise再提出

提出から約一ヶ月後、日本時間深夜にメールが届きました。

accepted!

結果はAccepted! しかし喜びもつかの間、メールの下の方をよく見てみると、レビューのコメントに従って修正をしてfinal versionを提出せよと書いてありました。

Revise your paper to address the review comments from CFSE

期限は一週間、レビュワーから頂いたコメントを元に、必要箇所やテンプレ的な修正をしました。

渡航決定・準備

無事締め切りまでに最終版の投稿をし、現地での発表を選んだため、現地に渡航することになりました。インターンシップで7月まで立命館に来ていたwaris君の論文も査読を通過したとのことで、会えるのを楽しみにしていました。(waris君の留学体験記はこちら)

しかし、国外に渡航するということはパスポートが必要になります。私はパスポートは取得したことがありましたが、高校2年生の修学旅行研修旅行時に取得したものであり、未成年のパスポートは5年期限であるため期限が切れていました。
しかも、私の住民票は地元に置きっぱなしであり、下宿先の草津市に住民票がありません。(大学生の通学のための転居は一般に、一時的な転居とみなされ、住民基本台帳法に定められる住民票を移す義務の例外とみなされます。)

パスポートは基本的に住民票のある自治体で発行を受けることが基本であるので非常に困りました。しかし、そんな学生のために居所申請というものが存在します。

パスポートの申請は、住民登録をしている都道府県で行うことが原則ですが、例外的に滋賀県内に住民登録をしていない方でも、滋賀県で申請できる場合があります。
特別な申請ですので、代理提出はできません。必ず申請者本人が申請してください。
また、必ず事前にパスポートセンターにお問い合わせください。

居所申請できるのは、次の(1)と(2)のいずれかに該当する方です。

(1)滋賀県外に住民登録があり、滋賀県内での居住地が確認できる書類を提出できる方。
・学生、生徒
・船員
・長期出張者、単身赴任者等

(2)海外に生活の本拠がある方で、一時的に日本に帰国し、国内に住民登録をされていない方。

居所申請(住民登録地以外での申請)を希望される方 – 滋賀県

非常にありがたいです。これで、滋賀県民の方と同じように、大津でパスポートを受け取ることができました。

今回は10年有効のパスポートにしました。これで次から安心して国際学会に参加できます。

…ここまでで渡航準備は終わりです!長くなってきたので、タイに行ってからの話は後編に回します。

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