【第1回】研究室OB・OGインタビュー

こんにちは!M2のYukimuraです。

今回から、研究室OB・OGインタビューとして、サイバーセキュリティ研究室のOB・OGの先輩方にインタビューをしていきます。
上原研を卒業した後どんな進路を選ぶのか、上原研での経験が社会でどのように役に立つのかなど、聞いていきたいと思います!

記念すべき第1回は、ミスターCysec(注:Yukimura命名)の阿部さんにお話を伺いました。

自己紹介

ーお久しぶりです!よろしくおねがいします!

阿部:はーいよろしく〜!

ー早速ですが、自己紹介をお願いします

阿部:2021年の3月にサイバーセキュリティ研究室を修士で卒業しました。阿部拓真です。
現在は、都内でサイバーな某大手コンサルティングファームで、サイバーインシデント対応、特にランサムウェア対応を中心としたセキュリティコンサルティングと、フォレンジックの解析業務の両方をやっています。

ー社名は内緒ということで(笑)

阿部:うん、大人の事情で内緒ということで(笑)
ちなみに、研究室に入ると卒業した先輩の就活体験談が見られるので、興味のある方はそこで確認してください(笑)

ー就活体験談、活用させてもらってます(笑)
阿部さんは、社会人3年目、YukimuraがB3のときのM2で、大先輩です!

研究の話

ー阿部さんの修士の研究について教えてください。

阿部:えー研究は、デジタルフォレンジックの研究をやってました。(筆者注:デジタルフォレンジック)
フォレンジックって御存知の通り、全部解析しようと思うと時間とかお金とかがすごくかかるもので、それをコスパ良くできるようにするには、みたいな研究をしてました。

ー研究室配属前からデジタルフォレンジックに関する研究をするって決めてたんですか?

阿部:いや、B3のときはただ漠然と「セキュリティを研究したい」っていうざっくりした気持ちしかなかったなぁ。
セキュリティを広く勉強していく中で、フォレンジックの研究に憧れて、それでって感じ。

ー就職のときも研究を活かした就活だったんですか?

阿部:就活ありきで研究してたわけじゃなくて、面白そうだったからやってたんやけど、技術を学んで行く中で、社会で役に立つ知識があって、結果として役に立ってるとは思うよね

就職の話

ー情報系学部だと、エンジニア等の進路が一般的ですけど、どのような経緯でコンサルの道に進まれたんですか?

阿部:もちろん研究してただけあって、解析(フォレンジック)に興味があって、セキュリティベンダへの就職も考えてました。でも、セキュリティって技術だけじゃなくて、対策や再発防止とかの見方が必要じゃん?それをできる企業を探していたら、色々見た中で最終的にセキュリティコンサルに辿り着いたって感じ。

ーセキュリティに対策や再発防止が必要という見方は、上原研で身につけたんですか?

阿部:それはもう、上原先生や猪俣先生(筆者注:サイバーセキュリティ研究室客員教授)がいろんな第三者委員会とかに出られてる経験から、色々聞かせていただいて。Yukimuraくんも、色々話聞いてて大事だなって思うやろ?

ー色々なお話は先生から伺いますけど、セキュリティの広さと深さって大事ですよね…

阿部:そう、上原研はセキュリティを俯瞰して見れるから、そういう視点が身につくよね。

社会に出て、上原研でよかったこと

ー上原研で良かったことを教えてください。

阿部:良かったこと、研究の幅が広いってとこかな。他の大学や研究室だと、セキュリティの研究っていっても暗号を深掘りとか、ネットワークの分野を深掘りっていうところが多いけど、上原研はみんな違うことをやっていて、いろんな素養が身につけられるのがいいところだと思う。

ー幅広い素養は社会に出ても役に立つもんなんですか?どうも専門知識が大事というイメージがあって…

阿部:もちろん!専門知識も大事だけど、セキュリティを幅広く理解してるのも大事よ。
セキュリティの対策ってどうしても1つすればいいってわけじゃ済まなくて、より根本的な課題が出てきたときとかに、知識の幅があると嬉しいよね。

ー具体的なお役立ちエピソードはありますか?

阿部:うーん、実例ってわけにはいかないけど、例えば、お客さんが「セキュリティを強化したい」、っていう話があるときに、ゼロトラストが大事だよねって話になるとするじゃん?そのためには、認証のテーマが出てきて、その中で方法としてFIDOを活用すればユーザブルセキュリティな施策になるのではないか、とかって話になることもある。そうすると、FIDOの研究の後輩がいた経験が活きる。この話だけじゃなくて、あらゆるシーンで、同期がやってたこと、先輩や後輩がやってたことを思い出して仕事に活かしてるよ。
色んな分野が複雑に絡んでセキュリティができてるから、色々な選択肢を考えられる素養が身についてるのが役に立ってるよね。
上原先生の教えにもあるように、セキュリティは総合格闘技やからね。

ー幅広さは上原研の強みですね…

阿部:そう!あと、実はプライバシの知識がある技術系出身の学生ってなかなかいないのよ。
大学でセキュリティやってましたって人でも、例えば個人情報保護法の知識がある人は少なくて、セキュリティもプライバシもわかる技術屋というのは、俺自身上原研出身として強みにしてることやな。

上原研におすすめな人物像

ー阿部さんが考える、上原研がおすすめな人物像を教えてください。

阿部:セキュリティに興味があるというのが、第一番だと思う。
技術力が低いことを気にする人がいるかも知れないけど、セキュリティって技術だけじゃなくて、セキュリティ教育とかも含めてセキュリティだから、全然気にする必要はないと思うよね。とにかく、セキュリティに興味がある、これさえ満たしてれば上原研はおすすめ。

ー阿部さんの研究室配属当時の技術レベルはどんなもんだったんですか?

阿部:技術レベル、、、雑魚です(笑)
CTFはやってはいたけど解ききったことはなかったし、強くないし。
研究をしながら勉強しつつって感じでしたね。
あ、でももちろん、技術力がある人も歓迎!!…だよね?

ーはい、もちろん歓迎です。ところで、逆に向いてない人っていると思いますか?

阿部:これはねー、もうね、1つだけあって…目の前におやつを置かれて永遠に食べ続けてしまう人は向いてないです(笑)
太りますよ(笑)
…というのはまあ冗談として、セキュリティに興味があれば後は入ってからの努力でどうにでもなる!大丈夫!

ー研究テーマを自分で考えるのが大変そうという相談も多いのですが、どう思いますか?

阿部:俺はさっきも言った通り、B3で配属されたときはセキュリティをしたいなっていうざっくりとした感覚しかなかったからな〜。
B3の時点で決まってなくて当然で、セキュリティの幅広さを知れば、面白い分野が見つかると思うよ。
セキュリティの幅広さを体感したい人は、是非上原研をおすすめします!!!

B3にアピール

ーインタビューも終盤ということで、B3に上原研のアピールをお願いします。

阿部:上原研ってどのレイヤでも勝負できるんだよね。IoTとかの物理レイヤの話から、NTFSの構造を読む話、webappもできるし、レイヤー1からレイヤー7どころか、技術レイヤを飛び越えて、セキュリティ教育とか法律の話もできる。プライバシができるのも上原研だけだよね。
こんなに幅広くできる研究室はなかなか無いから、セキュリティに興味があるなら、本当にオススメ。

ー阿部さんの幅広さにはいつも脱帽です。

阿部:セキュリティは総合格闘技だからね!!セキュリティに興味があるなら上原研に是非!!

ーおっしゃるとおりです、ありがとうございました!お仕事がんばってください!

阿部:はーいではでは〜

快くZoomでのインタビューに応じてくださった阿部さん
ありがとうございました!

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