深層学習サーバに Stable Diffusion Web UI をインストールしました.

こんにちは.あらい大先生です.

先日,画像生成 AI を用いたデマが話題になりました [1].
このことがきっかけ (?) で,上原研の学生たちも Stable Diffusion に興味を持つようになりました.

そのため,AUTOMATIC1111 氏が開発した Stable Diffusion Web UI [2] を深層学習サーバにインストールすることにしました.

手順

以下の手順で Stable Diffusion Web UI を構築しました.

  • Stable Diffusion の ckpt ファイルを入手する.
  • Stable Diffusion Web UI の実行環境を構築する.

Stable Diffusion の ckpt ファイルを入手する.

Hugging Face [3] へアクセスし,アカウントを作成します.
その後,https://huggingface.co/CompVis/stable-diffusion-v-1-4-originalsd-v1-4.ckptsd-v1-4-full-ema.ckpt をダウンロードします.

ダウンロードした ckpt ファイルの名前を model.ckpt へ変更します.
その理由は,Stable Diffusion Web UI は model.ckpt を用いて画像を生成するからです.

Stable Diffusion Web UI の実行環境を構築する.

深層学習サーバには Ubuntu 20.04 がインストールされているので,[2] の #Debian-based: を参考に構築していきます.

cd
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install wget git python3 python3-venv
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

先ほどの model.ckpt を ~/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/model.ckpt となるように移動させます.
~/stable-diffusion-webui/webui-user.sh の 13 行目を編集します.

#export COMMANDLINE_ARGS=""
export COMMANDLINE_ARGS="--listen"

このように –listen オプションを付けます.
デフォルトでは,他の PC から Stable Diffusion Web UI へアクセスすることができません.

必要に応じて他の行も変更しましょう.
私は 16 行目の python_cmd と 22 行目の venv_dir も変更しました.

#python_cmd="python3"
python_cmd="python3.8"
#venv_dir="venv"
venv_dir="gen"

~/stable-diffusion-webui/webui-user.sh を編集したら,~/stable-diffusion-webui/webui.sh を実行します.

他の PC で Stable Diffusion Web UI へアクセスしてみて,画像のように動作していれば成功です.

Stable Diffusion Web UI の初期画面
Ritsumeikan University を生成した例

おわりに

研究室のメンバーなら誰でも Stable Diffusion Web UI へアクセスすることができるようになりました.
これで Stable Diffusion に関するブログが増える…かもしれませんね.

参考

  1. 松浦立樹:静岡県の水害巡りフェイク画像が拡散 画像生成AIを利用 投稿者はデマと認めるも「ざまあw」と開き直り,ITmedia NEWS,入手先〈https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/26/news180.html〉(参照 2022-10-09).
  2. AUTOMATIC1111:AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui: Stable Diffusion web UI,GitHub,入手先〈https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui〉(参照 2022-10-09).
  3. Hugging Face:The AI community building the future.,入手先〈https://huggingface.co/〉(参照 2022-10-10).

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