退屈なことは GAS にやらせよう ~紹介編~

こんにちは.あらい大先生です.

ゼミ長のスケジュール で「サークル活動を支援するためのチャットボットの運用や保守」を行っていることを書きました.

このチャットボットは,Google Apps Script (以降では GAS と呼びます) で実装されているため,日常のメッセージの配信が自動化されています.
そのため,「毎日,手作業でメッセージを配信する」という作業を行う人が不要になったうえに,「配信を忘れる」という人為的なミスも無くすことができました.

このように,日常生活の中にもプログラミング能力を活かせる場面があります.
その具体例として,GAS を用いた作業の自動化を紹介します.

そもそも Google Apps Script とは?

Wikipedia によると,GAS は以下のように定義されてます.

Google Apps Script(略称GAS/ガス)とは、Googleによって開発されたスクリプトプラットフォームである軽量のアプリケーション開発のためのGoogleのワークスペースプラットフォーム。 主にGoogleのサービスを自動化するスクリプト言語である。

Google Apps Script – Wikipedia

Google のサービスとは,Gmail やカレンダースプレッドシート,フォームなどのことです.
また,「主にGoogleのサービスを自動化する~」と記載されているように,LINE や Slack といった Google 以外のサービスと連携した自動化も可能です.

GAS の利点は?

私が考える GAS の利点は以下の3つです.

  1. Google アカウント と ブラウザを用いるだけで開発できるため,環境構築が簡単な点
  2. 時間指定,定期実行の設定も簡単な点
  3. 様々なサービスとの連携が可能な点

それぞれの詳細を以下で説明します.

環境構築

GAS を始めるために,PC に何かをインストールする必要は無く,コチラ にアクセスするだけです.

既に Google にログインしていれば,ダッシュボードの画面へ進めます.
まだログインしていなかった場合は,”Start Scripting” をクリックしてログインしましょう.

ダッシュボードの画面に進むと「+新しいプロジェクト」というボタンがあると思います.
それをクリックすればエディタが表示されて開発を開始できます.

時間指定・定期実行

トリガーを作成することで,GAS が実行する時間を指定することができます.
例えば,以下の画像は「毎日,午前6時~7時の間のどこかに 関数 todaySchedule を実行する」というトリガーを作成する様子を示しています.

このように,GUI で操作できるため,プログラミングの初学者にも分かりやすいと思います.

また,GAS は Google のサーバ上で実行されているため,自分のパソコン (サーバ) の電源が入っていなくても問題ありません.
そのため,「寝ている間に GAS に退屈な作業をやらせる」ということも可能です.

様々なサービスとの連携

「そもそも Google Apps Script とは?」で説明したように,GAS は様々なサービスと連携することができます.
そのため,アイデア次第で様々な退屈な作業を自動化できます.

GAS を用いた作業の自動化の例

私が GAS で開発した代表作として以下の2つを紹介します.

  • スケジュールの自動登録
  • サークル活動支援ボット

今回は概要のみの紹介ですが,別の機会に具体的な実装を解説するかもしれません.

GAS + Web スクレイピング + カレンダー + LINE Notify = スケジュールの自動登録

GAS は Webスクレイピング を行えるため,自分に代わって Webサイト にアクセスして情報を収集してもらうことができます.
そのため,私は,以下の情報を収集して Google カレンダー へ自動で登録するスクリプトを開発しました.

  • スーパーの割引日
  • スマホゲームのメンテナンスの時間帯
  • 立命館大学の学年歴

GAS + フォーム + スプレッドシート + TimeTree + LINE 公式アカウント = サークル活動支援ボット

サークル活動を行うには,部員の体調管理が義務づけられています.
また,私が所属するサークルは,日ごとに活動場所が異なるため,各自で活動場所を確認する必要があります.
そのため,私は,以下の機能を搭載した チャットボット を開発しました.

  • 本日・今週の活動場所の連絡
  • 体温の報告を忘れた部員へのリマインド
  • 全部員の体温が記録された表の作成

おわりに

今回は「GAS を用いた日常作業の自動化」の具体例を紹介しました.
日常生活の自動化は実用性が高いため,長きにわたって活躍するツールになってくれます.
是非とも退屈なことは GAS にやらせていきましょう.

※ブログのタイトルは『退屈なことは Python にやらせよう』から拝借しました.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です