2022年度のゼミ長の 荒井 (あらい大先生) です.
このページでは,過去の研究室公開でいただいた質問について回答します.
ただし,私の主観が混ざっている部分があることに注意してください.

質問のカテゴリは以下のようになっています.

このページで回答されていない質問や,詳しく聞いてみたい質問がありましたら,
質問箱
へお願いします.

(2024.5.29 更新 後藤)

配属に関する質問

上原研に配属されるために必要なGPAはどれくらいでしょうか?

GPAは関係ないと思います
むしろ研究内容の具体性が評価されます.

上原研に配属を希望する学生は,個別面談や配属希望調査で研究に対する熱意をアピールしましょう.

研究室見学に関する質問

上原先生と面談することはできますか?

昼休みに Zoom での質問会を開催します.
また,個別見学も受け付けます.

前者について知りたい方は 研究室配属について をご覧ください.
後者を希望する方は,コチラ のフォームで申し込みをお願いします.

面談の前に準備すべきことはありますか?

技術への興味よりも
まずは解決したい問題を明確にしましょう.

まずは以下の文章をご覧ください.
論文でよくある話の展開のさせ方が書いてあります.

○○という社会問題がある.
○○を解決するために,技術 A や 技術 B,技術 C が提案されている.
技術 A は△△において有用だが,□□を解決することはできない.
技術 B は(略)
技術 C は(略)
そこで本研究では,技術 D を用いることで 技術 B と 技術 C を統合させる手法を提案する.

このように,解決したい問題を最初に設定します.
その後に,問題を解決するために提案されてきた技術の良し悪しを検討していきます.

もし,最初から 技術 A を使うと決めつけ,後付けで解決したい問題を設定すると,

  • 「技術 B や 技術 C でも解決できそうなのに,なぜ技術 A を使うのでしょうか?」
  • 「なぜその問題を解決することが重要なのでしょうか?」

といった質問に答えるのが難しくなります.

ということで,まずは解決したい問題を明確にしましょう.
問題の探し方が分からない方は「Q 問題を見つけるのが難しそうです.」をご覧ください.

研究室説明会は対面のみで実施しますか?

原則として対面で実施しますが,Zoom で同時配信も行う予定です.

ミーティングIDは 921 8721 5840 で,
URL は https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92187215840 です.
これは 全体ゼミ や オフィスアワーでの質問会 と共通です.

研究の進め方に関する質問

いつまでに研究テーマを決めるのでしょうか?

4月初旬までに研究テーマを決めている学生が多いです.

1月末までに,研究の大きなテーマ(例:マルウェア,脆弱性診断,フォレンジックなど)を決めましょう.
その後,春休み中に関連論文を読み,(技術的に)解決したい問題を明確にしましょう.
そして4月頃から本格的に研究に取り掛かれると良いでしょう.

大事なことは,できる限り自分で研究を進めていくことです.
もちろん,困ったときには,先輩や先生方の助けを借りることもできます.

具体的な研究テーマを知りたい方は,研究テーマ研究論文一覧 をご覧ください.

なぜ自分で研究を進めることが大事なのでしょうか?

誰も答えが分からない問題に立ち向かえる力を習得してほしいからです.

私たちが今までに取り組んできたことは「勉強」です.
「勉強」とは,既に誰かによって確立された理論を理解することです.
そのため,「勉強」には答えが存在することがほとんどです.

(穐山先生が「研究とは何か?勉強や開発とどう違うのか?」にて,勉強・開発・研究 の違いや関係を整理しています.ぜひご覧ください.)

一方,「ビジネス(仕事)」には答えがありません.
○○という戦略でビジネスを行った結果,□□円の売上を得たからからといって,○○という戦略が最良だったかなんて誰も分かりません.
もちろん,別の商品を販売する際も,○○が良い戦略か否かなんて誰も分かりません.

そのような状況に直面しても困らないようにするために,
「自分で研究テーマ(解決したい問題)を設定して,研究に取り組んでほしい」
と先生は強調しています.

また,ここは私の見解ですが,
そもそも問題も分かりづらくなっているように思います.

企業の説明会に参加すると,
「付加価値を生まないといけない.」や「今は受注型のビジネスではない.創発型のビジネスだ.」といった話を頻繁に聞きます.

確かに,モノはそこそこあるので,今のままでも問題は無いように見えます.
ただ,その中から業務の最適化や効率化できる箇所(問題)を見つけて改善していく必要があります.
場合によっては,お客さんも気づいていない問題かもしれません.

そういう意味では,
自分で「解決したい問題」を探すこと自体も重要性が高まっているように思います.

問題を見つけるのが難しそうです.

「研究」という言葉に囚われて難しく考えているのかもしれません.

あなたは 20 年ちょっと生きてきたと思います.
それまでの間,あなた,あなたの身近な人たちは何一つ不満も不便も無く幸せに生きていたでしょうか?

例えば,

  • SNS のデマに惑わされたことはありませんか?
  • 欲しいものが転売ヤーに買い占められたことはありませんか?
  • オンラインゲームでチートされたことはありませんか?

いずれも解決していない問題ですよね.
このどれかを技術的に解決することも立派な研究です.

途中で研究テーマを変えることはできますか?

できます.
ただし,スケジュールが過密になりやすいので要注意です.

研究室配属の期間で話していた研究内容と,配属後の研究内容が変わっても大丈夫です.

また,B4の途中で研究テーマを変更することもできます.
ただし,スケジュールが過密になりやすいので,早めに先生に相談しましょう.

研究に必要な機器や書籍の購入をお願いすることはできますか?

できます.

ぜひとも先生に相談しましょう.

現時点で技術に自信が無くても研究できるのでしょうか?

できます.

学問や技術を深めていくと,分からないことが増えていくものです.
そのため,無知の自分に悲観しすぎず,小さなことでも「できるようになったこと」に対して肯定するように心がけることが大切だと思います.

自分専用の研究机は与えられるのでしょうか?

研究室のメンバーが増えたため,大学院生のみとなりました.

B3, B4であっても自由席を一時的に借りることはできます.

「先生が忙しくて相談できない」と聞きますが本当でしょうか?

先生が忙しいのは本当ですが,相談できないわけではありません.
また,出張や授業でなければ,先生は研究室にいます.

確かに1週間ずっと忙しいこともありますが,余裕のある週もあります.
また,出張や授業でなければ先生は研究室にいるので,仕事の合間に相談することが出来ますし,お願いすれば時間も用意してくれます.

私が コンピュータセキュリティシンポジウム2021 への発表を目指した際には,
論文の添削をお願いするまで研究室に残ってくださいましたし,3回も発表練習の時間を用意してくださりました.

学会で発表する機会はありますか?

あります.

ゼミで先生から「これは学会で発表したいな」といったコメントを貰えたら,学会で発表できると期待して良いと思います.

夏休みに課題はありますか?

ありません.

任意参加のゼミが実施されます.
また,前年度は Python講座 が開講されました.

ゼミに関する質問

ゼミの頻度はどのくらいでしょうか?

毎週B3ゼミ,B4ゼミ,Mゼミ,英語学生向けゼミ全体ゼミが実施されます.

今年度のゼミの実施日時は以下の通りです.

  • B4ゼミ:月 18:00~19:30
  • Mゼミ:金 13:00~15:00
  • 英語学生ゼミ:金 16:00~17:00
  • 全体ゼミ:水 18:00~19:30

ゼミではどんなことをしていますか?

週次のゼミでは進捗報告,全体ゼミでは研究発表が中心です.

進捗報告では,
「○○の論文を読みました.これは△△の点で良く,私の研究にも活かそうと思います.」や
「□□の部分を実装しました.現時点では◇◇の問題を解決していないので,来週までの課題にします.」のように,
先週までの取り組みと次週の目標を報告します.

全体ゼミでは,
自分の研究について15分程度で発表し,質疑応答も行います.
これが卒業論文発表会や学会発表の練習になります.

質疑応答の時間は怖いですか?

上手く答えられるか不安ではありますが,怖いとは思っていません.

ゼミで発表すると,何らかの指摘を受けると思います.
とはいえ,その指摘の内容は論理や資料の不備であって,人格の否定ではありません.
そのため,「上手く説明,回答できなかった.失敗した.」と思うことはあっても,
「メンタルがやられた」とか「トラウマになった」と酷く落ち込むことはありません.

ゼミはオンラインですか?

オンラインでも参加できます.
ただ,B3ゼミは対面で参加するほうが良いと思います.

オンラインでのゼミに慣れたことや,学生の人数が多くなったことから,上原研では対面とオンラインを併用してゼミが実施されています.


オンラインでの参加でも良いですが,対面で参加することを推奨します.
ゼミの後でB3同士で雑談できますし,先輩方とも話せるからです.

研究室のメンバーに関する質問

なぜ上原研を選択したのでしょうか?

自由に研究させてくれるからです.

上原先生は「学生に興味を持って研究してほしい」という思いから,学生に研究テーマを決めさせてくれます.
そのため,既に学びたい,研究したい分野が決まっている学生には嬉しいでしょう.

また,上原研には「来なくてはならない日や時間帯」が存在しません.
そのため,サークルやアルバイト,就職活動といった他の用事とも両立しやすいです.
もちろん,自由には責任も伴います.

他の学生の志望理由を知りたい方は 学生インタビュー をご覧ください.

どんな性格,雰囲気の方が多いですか?

良くも悪くも上原研の自由さを活かしている方が多いです.

先ほどの志望理由と重複しますが,上原研には「来なくてはならない日や時間帯」が存在しません.
そのため,研究の合間に,技術者向けのイベントへ参加する人もいますし,遊びに行く人もいます.

一方で,自由すぎて研究が疎かになり,ゼミの直前で慌てる方もいますね…笑

研究室での生活に関する質問

一日のスケジュールを教えてください.

午前中は簡単な作業,午後から研究している学生が多いと思います.

ブログ で私のスケジュールの一例を公開しています.

コアタイムはありますか?

ありません.

実質的なコアタイムはゼミの時間帯でしょうか.

食事はどうしていますか?

学食や無人コンビニの弁当で済ませる方が多いです.

研究室にカップラーメンやレトルトカレーがあるので,それを食べることもあります.
土日は学食が営業していないので助かります.

研究室で寝泊まりすることはありますか?

ほとんどありません.

最近,深夜での研究活動が許可されたらしいです.
夜型の学生さんなら何か知っているかもしれません.

研究室でイベントが開催されることはありますか?

LTやスマブラ大会が開催されました.

去年は忘年会や新年会,ゲーム大会などのイベントが開催されました.

今年は既にスマブラ大会が開催されました.
詳しくは ブログ をご覧ください.

大学院進学に関する質問

希望すれば大学院へ進学することはできますか?

できると思います.

「大学院の入学試験で不合格になり,進学できなかった」という話は聞いたことがありませんが,
「単位が足りなくて卒業できず,進学できなかった」という話は聞いたことがあります.

他の大学院へ進学する方はいますか?

ほとんどいません.

他の大学院へ進学したOBOGがいた話を聞いたことがありますが,申し訳ありませんが誰だが分かりません.
それくらい少ないです.

上原研では大学院進学する方は多いのでしょうか?

ここ数年で増えています.

研究論文一覧 の卒業論文や修士論文から,年度ごとに学内進学率を算出すると以下のようになります.
ただし,他の大学院へ進学したOBOG,留学生の人数を把握していないため,実際の人数や比率を表しているとは限りません.

  1. 2014年度 67% (4/6)
  2. 2015年度 43% (3/7)
  3. 2016年度 30% (3/10)
  4. 2017年度 11% (1/9)
  5. 2018年度 36% (4/11)
  6. 2019年度 27% (3/11)
  7. 2020年度 67% (4/6) + 國枝研から2名
  8. 2021年度 67% (4/6)
  9. 2022年度 56% (5/9)

就職活動に関する質問

どのようなインターンシップへ参加しましたか?

サイバーセキュリティに関するインターンシップへ参加した学生が多いです.

私は JNSAインターンシップ を見たり,LabBase でスカウトを受け取ったりして,応募しました.
また,上原研に配属された方は,先輩方の就職体験談を閲覧することもできます.

どのような資格を取得している学生が多いですか?

基本情報技術者,応用情報技術者を取得する方が多いです.
高度情報処理技術者を目指す方もいます.

ちなみに,私は 基本情報技術者,応用情報技術者,JDLA Deep Learning for GENERAL 2021 #1 を取得しています.

おやつに関する質問

どんなおやつがありますか?

うまい棒,チロルチョコ,チュッパチャップス,するめなどと様々です.

ブログで 上原研の新着おやつ情報【2022/5/12】 が公開されています.
ぜひともご覧ください.

おやつのリクエストはできますか?

できます.

私はじゃがりこをリクエストしました.