令和7年度 卒論体験記

どうも皆さん初めまして.4月から大学院生になる石川です.
2025年2月3日を持って卒論発表会を終え,無事?学部課程を終了しました.
今期は卒業論文の締め切りが1月31日(金),発表会が2月3日(月)と例年に比べて発表までに余裕があったはずなのですが例年と変わらず研究室は発表会前日まで死屍累々たるありさまでした.ともあれ,何とか全員論文提出および発表までこぎつけることができ,おそらく卒業できると思われます.
上原先生,研究室の先輩方に非常にお世話になりました.この場を借りてお礼申し上げます,本当にありがとうございました.
今回のブログでは,私の卒論発表終了までの一部始終と感想を語らせていただきます.
卒論を控えた大学3回生はもちろん,それ以外の学生も是非読んでいってください.

締め切りまでの日々

卒論執筆の流れは先達のブログにて詳しく記述されているのでそちらをご覧ください.

締め切り2ヶ月前
卒論執筆まで終盤を迎えたある日,4回生全員,先輩達にLatex環境(論文をパソコンで書くための執筆環境)の構築を手伝ってもらうことになりました.
この際,既に書ける分,特に「研究背景」の部分は書いておいた方がいいとアドバイスをいただきました.しかし,研究の全体像が確定してから一気に書けばいいと放置していました.
敢えていうなら正直,論文執筆を舐めていました.

1ヶ月前
新年を迎えて早々,私は実験手法が固まっておらず危機的な状況でした.先生にアドバイスを頂き,何とか実験手法を定め実験環境の構築を始めました.この環境構築が中々終わらず,論文のことなんてそっちのけでした.(この判断が間違いだったことに気付くのに時間はかかりませんでした.)


約3週間前
泊まり込みで実験環境の構築に勤しんでいたわけですが,中々終わらず精神的に追い詰められていきます.
論文の締め切りが迫ってきていることもあり,一旦論文の完成を優先しようと「研究背景」を書き始めました.そして,気づいてしまったのです.


自分の日本語生成能力の拙さ,参考文献の不足,あらゆる不味さを突き付けられたのです.

書きかけの論文に価値無し

この言葉が頭をよぎります.                                                                

1週間前
この時期から泊まり込みで論文を執筆していました.実験環境の構築は諦め,論文の執筆に全力を注ぐ日々です.
また,最後の学年ゼミも,全員対面で参加し,リモート参加者は0で全員のヒリつきを感じはじめました.(遅すぎるという意見についてはノーコメントで)

(最後の学年ゼミの様子)

3日前
ここまでほとんど気の休まることなく論文と向かい合い続けていたわけですが,心身ともに限界を迎え始めます.寝不足で回らない頭,迫りくる締め切り,終わらない添削が私を追い詰め,論文完成のビジョンが見えません.そして遂に心が折れます.

一度手を止め周りを見るとそこには手を動かし続ける同期と添削し続ける先輩方の姿.
誰も助けてはくれません.

そう,どれだけ限界でも誰も代わりに書いてはくれないのです.

諦めてしまえば論文は完成しません.すべてはここまで放置した自らの責任なのです.自分の責任は自分で取るしかないのです.

当日
ここまで来ると泣き言を言っている暇はありません.1分1秒が惜しく徹夜で論文の仕上げにかかります.研究室に設置されている締め切りタイマーの様子も一変し研究室全体も緊張に包まれます.

(卒論・修論 締め切りカウントダウンの様子)

そして遂に,迎えた締め切り,全員が駆け込みで論文を提出します.十分な添削を受けられていない部分もありましたが,締め切りに間に合わなければ0点です.ともかく,なんとか締め切りを守ることができました.
これで一件落着...
とはいきません.卒業論文発表会があるのです.例年通りなら締め切り翌日にあるのですが,幸いなことに今年は土日を挟むことで2日の余裕がありました.

発表会まで
翌日から早速発表会に使用するスライドの作成に取り組みます.朝から取り組もうと考えていたのですが一度休んだことで緊張が解け,頭が思うように動かずスライド作成にかなりの時間を使うことになってしまいました.私の場合スライド自体はすぐにOKをもらえたのですが喋る内容の精査が不十分で,結局発表会当日の朝まで時間がかかってしまいました.

発表会当日
そうして迎えた発表会.緊張で文字通り胃が痛くなりながら自分の順番を待ち,教授達の前に立って発表しました.
結果,私はかなり深く刺されることになりました.教授からの質問に答えることができず沈黙を作ってしまったのです.(今思い返しても心が痛くなります)敗因としては寝不足と明確な練習不足.もっと早く取り組んでおけばよかったという後悔の念がふつふつと湧いてきましたが,終わった後に後悔しても意味がありません.
そんな私の心境とは別に,発表会は進行し全体としては大きな問題なく終了しました.


刺された直後は辛さが勝っていましたが,発表会終了後は疲労感が勝りただやり切ったという思いだけが残っていました.

反省

正直,一学生の反省なんてつまらないので,興味ないよという方は読み飛ばしていただいて結構です.
結論から言うと,本腰を入れて取り組み始めるのが遅かったことがすべてです.先輩方のアドバイス通り,速めに「研究背景」などの書ける部分は書いておくべきでした.実際,研究背景を明確に定めることで自分の研究に芯が通り,実験や分析も効果的に行うことができると終わった後になって実感しています.
また,それに伴ってできるだけ早く先輩方の添削を受けるべきでした.私は良い文章を書こうと悩みすぎて中々手が進まず,結果添削してもらうのが遅くなり先輩方にも迷惑を書けるという悪循環が発生していました.論文提出までに何度も添削を受ける必要があるわけですが,添削を受けるためにはそれだけの文章を一旦完成させる必要があるわけです.自分でできるだけ問題のない文章を生成するよう努めるのは大事ですが,一人では限界があり,他の人に見てもらった方が正確です.細かいところを気にするのは後にして,ひとまず他人に見せれる形まで持っていくのを優先していくべきでした.
私はこれから,大学院生活を送ることになり,その中でいくつもの論文を執筆することがあると思いますが,これらの反省を踏まえて取り組んでいきたいと考えています.

終わりに

こうして,卒業論文と発表を終えて記事を書いている今,乗り越えられたのは先生と先輩方の協力があったからだとしみじみ感じています.論文の添削からスライド修正まで,泊まり込みで対応してくださり頭が上がりません.
本当にありがとうございました.
最後に,読者の皆さま,最後まで読んでくださりありがとうございます,この記事がなにかの助けになれば嬉しいです.

そして,数奇な巡り合わせでこのブログにたどり着いた画面の前の卒論未執筆の方!

何してるんですか?

論文を書いてください

研究背景をすぐに書いてください...

背景を書け!

以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です