MWS 2022 プレミーティング に参加しました.

こんにちは.
あらい大先生です.

7/12 (火) に開催された MWS 2022 プレミーティング に参加しました.
その感想をブログに書くことにします.

MWS は anti-Malware engineering WorkShop の略であり,マルウェア対策研究人材育成ワークショップ と呼ばれています.
名前からしてマルウェアの検知や解析に関する講演が中心かと思っていましたが,ネットワークセキュリティやフォレンジック,脅威インテリジェンスに関する講演と様々でした.
そのため,「サイバーセキュリティは総合格闘技なんだな~」と改めて感じました.

後日,発表内容が Web に掲載されるらしいので,このブログでは私の印象に残った場面を紹介します.

MWS 論文賞受賞者さんが穐山先生の名言を紹介していました!

「MWS 受賞論文の研究テーマの決め方・取り組み方」にて,受賞者の 碓井さん が以下の名言を紹介していました.

Some seek complex solutions to simple problems; it is better to find simple solutions to complex problems.
「シンプルな問題に複雑な解決方法を探す人々がいるが,複雑な問題にシンプルな解決方法を探す方が良い」

Soramichi Akiyama (穐山 空道)

この名言を見た瞬間,思わずスクショしてしまいました.
私は何でも ICT で解決できないかと考えてしまって単純な解決策を見落とすことがあるので,この名言は自分への戒めとなりました.

講演者の学生時代の研究が後輩の文献調査に役立ちました!

「海外の興味深い研究やコミュニティへの参加」にて,中島さん が「コードクローンから脆弱性を発見する手法」を学生時代の研究として紹介していました.

この研究は非常に興味深いものでした.
というのも,先週のB4ゼミで穐山先生が「コードクローンから 2038年問題 を起こすプログラムを見つけられないか?」とコメントしていたからです.
さらに,その後輩は偶然にも私の隣の席で作業をしていたため,講演を視聴することもできました.

あまりにもタイムリーな展開だったので驚きました.

橋渡しできる人材が重要になりそうですね!

「現場の課題と理想とのギャップなど」にて,秋山さん が産業界と学術界のジレンマを紹介していました.
そのジレンマとは,「産業界は学術界で提案された技術を現場で活かせず,一方で学術界は産業界の本当の課題が分からない」というものです.
このジレンマを解決するために,秋山さん は「MWS が学術界と産業界の橋渡しとなるために,研究用データセットの “次” を考えるべきではないか」と述べていました.

「将来,研究やコンサルするにしても,まずは現場を知ること」を就職活動の軸としていた私にとって,非常に共感できる講演でした.
また,学生時代の研究を活かして,「AI がセキュリティの分野でも実用性のある技術となるように橋渡しする人材になれるよう精進しよう」と改めて思いました.

おわりに

次回の MWS プレミーティング に参加したくなったでしょうか.
また,MWS には Slack-MWS (Slack を用いたコミュニティ) もあります.
興味を持った方は,ぜひとも私に連絡をお願いします.

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