【第7回】研究室OBOGインタビュー
M2の榎です。
毎年研究室配属期間に合わせて実施しているOB・OGインタビュー企画の第7弾です。
このシリーズでは、上原研のOB・OGの先輩をお招きして学生時代のお話や、研究室配属のアドバイスなどを伺います。
特に研究室配属を控えた皆さんの参考となれば幸いです。
第7回は2022年度(2023年3月)修士卒の沖本さんにお話を伺いました。
自己紹介
ーそれではよろしくお願いします。
沖本:はい、お願いします。
ー簡単に自己紹介をお願いします。
沖本:どうも2023年卒の沖本です。
久しぶりやね、元気にしてた?
ーお久しぶりです。元気にやってますよ。
沖本さんも元気そうで何よりです(笑)
学生時代の話
ーさっそく質問に移っていきますが、
入学してから研究室配属前までどのような学生生活を送ってましたか?
沖本:そうね。1年生の最初のイベントはコース配属になると思うんですけど、もともとセキュリティの分野に興味があったんですよ。
配属説明を聞いたうえでセキュリティやりたいなって思ったので、コース配属に関しては迷わずセキュリティ・ネットワークコースを選択しましたね。
ーセキュリティの分野に興味があった理由とかあるんですか?
沖本:一言でいうとかっこいいからですね(笑)
小さなころから割とPCで遊ぶのが好きだったり、ゲームの改造動画とかをよく見てたりしたのも影響したかもしれません。
その後は、確か1年の後期だったと思うんですけど、プログラミング言語の担当教員が上原先生だったんですよ。
そのときに研究室の話があって、友人と一緒に研究室に連れて行ってもらって先生から研究の話を聞いたりとかもしましたね。
研究室配属では、幅広いレイヤーで研究をしているってこともあって上原研に入ろうと思いました。
ーなるほど。上原研に配属されてからはどんな研究をされてたんですか?
沖本:B4のときは、IoTの製品セキュリティ(TLS証明書の有効期限・IoT家電のリスクアセスメント・IoT家電のセキュリティ標準など)についてM2の先輩と一緒に研究をしていました。
修士になってからは、IoT家電のセキュリティ標準に関連してIoT家電の通信方式におけるセキュリティ課題の研究をしてました。
ー研究で苦労したところがあれば教えて下さい。
沖本:研究にあたってよく利用されているシリアル通信プロトコル(UART・SPI・I2Cなど)について理解する必要があって、仕様書とかを読み漁って細かな部分まで理解するのは結構大変だった記憶ありますね(笑)
あとは、実際にオシロスコープを使ってIoT家電内で使用されている通信方式を特定したり、暗号モジュールを組み込んだりってことをしたんですが、その辺は手を動かして頑張ったって感じだね(笑)
仕事の話
ー普段の仕事内容を教えてください。
沖本:一言で言うと、産業用システムのセキュリティに関するアドバイザリー業務なんだけど、これだとイメージしづらいよね(笑)
ーよくわかんないですね(笑)
沖本:だよね、少し詳しく説明すると、EUにおけるハードウェア・ソフトウェアセキュリティに関する法案でサイバーレジリエンス法(CRA)っていうのが2027年から適用される予定ですと。それでCRAの技術的要件に関連したものとして産業用オートメーションや制御システムに関する国際標準規格IEC62443というのがあって、日本からEU地域を対象とした製品を製造する場合に、これらの規格に適合している必要があるわけです。というわけで、これらの規格に関連する技術について調査・検証を行って、認証取得を目指している企業さんへコンサルタント業務を行うっていう感じになります。
ー社会人なった今上原研でよかったなと感じることとかありますか?
沖本:やっぱり学生のうちからセキュリティに触れることができたのは良かったと思いますね。
例えばフォレンジックとか上原先生の専門だと思いますけど、セキュリティやってないとフォレンジックについて知る機会とかなかなかないと思うので。
あと、技術的なところだけじゃなくて話題になったセキュリティのニュースとかについて、上原先生が背景を踏まえて解説してくれたりするのでそこから得られたものもいろいろあったなと感じています。
配属にあたって
ー研究室配属にあたってアドバイスとかありますか?
沖本:志望する研究室の先生に自分のやりたいことができるかっていうのは直接確認したほうがいいと思います。
やっぱり説明聞くだけじゃわかんないからね。入った後なんか違うってなるとどうしようもないし。
ー研究室配属のときは先生に研究内容について相談するのはハードル高いと感じていましたが、事前に相談しておくのは大事ですね。
(上原研ではオフィスアワーや個人面談を使って相談することが可能です。詳しくはこちら)
沖本:あと、どんな先輩がいるかとかも確認しておくといいと思います。
さっき話したけど、俺はB4のときは先輩と一緒に研究やってたっていうのもあるし、少なくとも1年半はその研究室で過ごすことになるからね。
ー僕自身も配属後は先輩によくしてもらっていたので、重要なポイントだと思いますね。
ここまでインタビューのご協力ありがとうございました!
沖本:はい、ありがとうございましたー。
